蛇化現象とは？蛙化現象の違いは何？由来や意味の違いについて解説

SNSを中心に話題になっている「蛙化現象」ですが、新しく「蛇化現象」という言葉も登場しました。この2つは全く違う意味を持ちます。

そこで今回は、蛇化現象と蛙化現象の違いや、由来について解説していきます。

蛇化現象（へびかげんしょう）と蛙化現象の意味の違い

蛇化現象と蛙化現象の違いは、好きな相手に対する反応の違いです。

蛇化現象（へびかげんしょう）は、相手のことが好きすぎて、行動すべてを肯定し、何でも「カッコいい」「可愛い」と思うことを言います。相手が何をしても、すべて受け入れるということですね。

蛇化現象は、ふつうは「ダサい」「かっこ悪い」と思うようなことでも、好きな相手には「カッコいい」「可愛い」と思うことを言います。

そのため転んだり、先生に怒られていたり、鼻毛が出ていたとしても、可愛い・カッコいいと思うのです。

それに対し、蛙化現象（かえるかげんしょう）は、好きだった相手から好意を向けられることや、何らかの行動や言動に対して、急に冷めたり気持ち悪く感じてしまったりすることを言います。

蛙化現象は、好きだった相手を気持ち悪いと感じてしまうことを言います。不快感や生理的な嫌悪感まで感じることも。

SNSでも話題となった蛙化現象の例は、「フードコートで自分のことを探してキョロキョロしている」「お会計で小銭を出そうとしている姿」などがあります。好きだった相手がこのような行動をしているところを見ると、気持ち悪いと感じたり、冷めたりしてしまうのです。

蛇化現象と蛙化現象の由来

蛙化現象は「カエルの王様」というグリム童話が由来となっていますが、蛇化現象は詳しい由来が分かっていません。それぞれの由来を見ていきましょう。

蛇化現象の由来

蛇化現象の正式な由来は不明です。

しかし蛇化現象は、TikTokでこちゃもちゃさんというカップルTikTokerが発言し、広まったと言われています。

こちゃもちゃさんの彼女は、こちゃもちゃさんが何をしてもすべて受け入れてくれるそうです。そこで、話題になっている蛙化現象をアレンジして、蛇化現象という言葉を作ったそうです。

蛙化現象の由来

蛙化現象は、グリム童話「カエルの王様」が由来と言われています。

「カエルの王様」は、ある国の王女がとある事情でカエルと寝食を共にすることになり、カエルを寝室に入れますが、どうしても気持ち悪く感じてしまい、カエルを壁に叩きつけます。しかしもがき苦しむカエルが可哀そうになり抱きあげると、カエルにかかっていた魔法が解け、カエルが美しい王子様の姿となり、恋に落ちるというお話です。

現在使われている蛙化現象は、「カエルの王様」のストーリーとは逆で、王子様のように好意を寄せていた相手が、あることがきっかけでカエルのような受け付けられない存在に変わってしまうことを意味します。

蛇化現象の事例を紹介

ここで、20代～50代にアンケートを取り、蛇化現象の具体的な由来について事例を集めてみました。最近生まれた言葉でもあるため、「今思えばあれが蛇化現象だったのかも…」というコメントが多く寄せられましたね。

ここで、蛇化現象の事例について紹介します。

すべてに対して「いいね」と言ってくる

彼とお付き合いを始めたときは、お互いに気を使っているところもありました。ですが、半年ほどお付き合いが続いて「結婚を見据えたお付き合いでいいよね」という意思確認をしました。そこから彼がなぜか私に対して緩くなっていったのです。何をしても「〇〇（私の名前）の好きな方でいいよ」と言うようになり、「〇〇が好きなところでいいよ」とニコニコしながら私の言うことをすべて受け入れてくれるようになってしまい、おかしいぞと感じ始めました。そこで、「実は一軒家が欲しいと思っていた」と伝えると、「一軒家いいね」とすぐに物件を探し始めてしまったので驚きました。これがかの【ヘビ化現象】というものか、とびっくりしました。一軒家の購入はとりあえず止めましたが、これから結婚を前提としたお付き合いをしても良いものか悩みました。（30代女性）

泊まりに行ったときに

彼氏の家に泊まりに行った時、一緒にお酒を飲む機会があったのですが、私が酔いつぶれちゃって泣きじゃくったりしても話をちゃんと聞いてくれたり、抱きしめてくれました。次の日、その事を思い出して謝ったときに｢全然大丈夫だよ、そんな君を見れて嬉しい｣と言ってくれたのが、蛇化現象？ってなりました。（20代女性）

彼氏の浮気さえも許してしまう

友人が高校時代に付き合っていた彼女が友人のことを好きすぎてなんでも受け入れていました。
約束のドタキャンはもちろん、他の女の子とデートをしたり、浮気をすることも許していました。（20代女性）

遅刻グセが可愛い…

友人（女）が、ずっと片想いされていた人の告白を受け入れて付き合うことになったのですが、その友達は遅刻癖が酷くて私自身も今まで何度も遊びの約束の時間に遅刻され（1〜2時間）迷惑を被ったことがありました。しかしその子の彼氏は遅刻も受け入れており、むしろそのような彼女が可愛いと言っていたので、これが蛇化現象なのかと思いました。（20代女性）

全て自分の都合の良い方に解釈する

付き合っていた元カレですが、別れたくなり、嫌われたくてひどい暴言や無視したりしているのに、好きだから恥ずかしがってそういうことをしている・そんなところも可愛い….とか、自分に都合の良い解釈を一方的にされていて、今思えばこれが蛇化現象かと思います。結局、気持ち悪くなり別れました。（20代女性）

全て用意してくれる

前に付き合っていた彼がまさに蛇化でした。最初は何となく付き合い始めたのでお互い探り探りだったのですが、徐々に彼が私を溺愛しはじめ、何しても可愛い可愛い、何を言っても可愛い可愛い。挙げ句の果て、軽く言ったこれ欲しい、これ使ってみたいはすべて用意してくれる。調子に乗った私は彼にきつい言葉を使ってみたりしましたが、それでも溺愛はとまらず。当時はなんだこの人…とちょっと気持ち悪かったです笑（30代女性）

母性本能がくすぐられるから

誰が見ても美人で仕事もできる友人がいるのですが、その子の歴代の彼氏達もイケメンばかりで仕事もバリバリこなし、コミュニケーション能力の高い完璧男子達でした。「新しく彼氏が出来たから紹介したい、彼も含めて食事をしないか」と誘いがあり、今度はどんな完璧男子を捕まえたのかと興味深々で会ってみるとこれが意外でした。歴代の彼氏達がイケメンで完璧過ぎたのか、特別イケメンでも無く、大人しそうな男性でした。彼が食事中にお手洗いで席を立った時、私は驚きながら彼女に「彼のどこに惹かれたのか」と聞きました。すると彼女は「元彼達とは正反対な、一人では何も出来ない、私がしてあげなくちゃという母性本能がくすぐられる」と目を輝かせて言うのです。これが最近聞くヘビ化現象か…と私はしみじみ思いました。（20代女性）

感想を述べる彼氏に毎回ときめいてしまっていた

20代の頃付き合っていた彼は、実況中継をすることが好きな人でした。いつもデートの最中に、急に「はい、こちら現場の◯◯です〜」と言ってエアマイクを持ち、景色や食べ物について感想を述べていました。それを見て聞くわたしは毎回、ときめいていました。『なりきっている姿が可愛い！』『立ち振る舞いが素敵！』『なんでこんなに面白いの？』と、、
今考えると、かなり痛いしつまらないし、恥ずかしい男だと思います。（20代女性）

蛇化現象についてまとめ

蛇化現象について、20代～50代の男女にアンケートを行い、様々な蛇化現象についての事例を集めてみました。

筆者は普通は嫌だと思うことを何度も肯定してやってくれることを蛇化ととらえていますが、1度パートナーに伝えたことをやってくれただけのことを「蛇化」ととらえている人も多いように感じます。

また、蛇化現象については、100人アンケートの結果では、交際中は女性よりも男性に起こる傾向にある様子。彼女のどんな行動に対しても肯定してニコニコ対応してくれる…という人が多いように思われます。